学園篇3「教師見習いマーギル」
マーギル(以下:マー)「そこまで!!!!」
ヒイラギ(以下:ヒイ)「!?」
スリング(以下:スリ)「!?」
声がする方へ振り向くと、マーギルが少し慌てたような面持ちで
こちらに向かってきた
マー「ヒイラギ!?お前どうしてここに?」
ヒイ「なんでも何も、ほらこれ」
私は落とし物のマーギルの手帳を持ち主に返した
マー「あー!!これ!!ずっと探してたんだ!わざわざサンキューな!!」
スリ「おい!僕の事置いていくなよ!」
マー「スリング君、こんな所で油を売ってないで、早く教室に戻りなさい」
スリ「何でアンタに指図されなきゃならないんだ!」
スリ「それにバトルはまだ終わってないぞ、マギア!」
マギア「ギギ…」
ヒイ「止めとけ、君のギアル、もう限界だろう」
??「ポケモンの技もロクに指示できないんじゃ、話にならないよ」
マー「ヒムロ君、教室で待ってなさいと言ったのに」
ヒムロ「すみません先生、この人達のバトルが気になってしまって」
スリ「いきなり出てきて腹立つ奴だなお前!」
ヒイ「とりあえず、このバトルはなかった事にしていいから、
スリング君、ちょっと失礼するよ」
私はスリング君に一言告げ、彼のギアルに近づいた
スリ「なにをする気だよ」
ヒイ「何って、このままだと寝ざめ悪いし、応急処置...かな」
そういいながらポーチから薬品類を取り出し、ささっと手当を済ませた。
ヒムロ「すごいですね、あの人」
マー「ああ、ヒイラギの事か?まあ、独学で色々やってるみたいだからなあ」
スリ「ぐう…!」
ヒイ「これでいいだろう」
マギア「ギギ♪」
回復したマギアは嬉しそうに歯車をくるくると回転させている
ヒムロ「ヒイラギさん」
ヒイ「うん、君は...」
ヒムロ「ヒムロです、次は自分と手合わせお願いします」
マー「こらこらヒムロ君、教室でみんなを待たせたままなんだ、また今度な」
ヒムロ「そうでした、ではまた、ヒイラギさん」
ヒイ「私も自分の目的は果たしたし、ホワイトフォレストに帰るか」
マー&スリ&ヒムロ「「「 何を言ってるんだ?(です?)」」」
えっ...?
マー「お前はこれからうちの教室に来るんだよ、俺の補佐としてな」
ヒイ「いや、その話は断っただろう…」
マー「いや、お前の事を上の人に話したら「臨時でいいからぜひ来てほしい」
って言われちゃってさ...俺からも頼むよ」
口の軽い奴…
スリ「次こそコテンパンにしてやる…!」
ヒムロ「あなたにはいてもらわないと困ります」
マー「あ、ちなみになヒイラギ、ちょっと耳貸せ」
ヒイ「?」
マー「ここで正式に出入りできるようになれば、ここの設備とか使えるぞ(ヒソヒソ)」
ヒイ「!?本当か?(ヒソヒソ)」
ヒイ「まあ...やるだけやってみるかな」
マー「恩に着るぜ」
こうして私の学園入りが決まった