序章1「白森の青年」②
[ホワイトフォレストのふもと町]
ガーベラ(以下:ガ)「バァナー♪」
ヒイラギ(以下:ヒ)「元気だなあ、お前は」
正直、もう少し寝ていたかった…
???「おう、おはよう引きこもり」
ヒ「誰が引きこもりだ、おはようマーギル」
開口一番失礼な奴だ
ん…?
ヒ「旅行にでも行くのか?随分と大荷物じゃないか」
マーギルはスーツケースとやたら大きめなリュックを背負っていた。
マ「よくぞ聞いてくれた!実は俺、今度ヒオウギのポケモンスクールで
臨時だが教師をやらせてもらうことになったんだ!」
ヒ「顔が近い。それに臨時教師って…」
マ「ああ、期間限定でクラスを1つ受け持つことになったんだ」
ヒ「よほど人手不足なんだな、そこ」
マ「ひどいな!」
ヒ「まあ、しっかりやれよ、しばらく会えなくなるな」
マ「おう、お前はまた森に出かけるのか?」
ヒ「ああ、ガーベラもお待ちかねだしな」
ガ「バァナ~♪」
マ「よく飽きないなあ」
ヒ「まあな」
マ「…なあ、お前もスクールに来ないか…?補佐として」
ヒ「私が…?別に教師なんぞ目指してないぞ。それにお前の補佐?
寝言は寝て言ってくれ」
マ「まあ、そうだよなあ…」
マ「おっと、話し込んでたらもうこんな時間だ、
フキヨセのフライト時間に遅れてしまう」
マーギルはそう言い残して慌てた様子で去っていった。
ヒ「全く、せわしない奴だな...ん?」
マーギルが去った所には1冊のメモ帳らしき物が落ちていた。
パラパラと流し読みしてみると結構重要そうな事が書いてある。
ヒ「おいおい、どうする?」
ガ「バァナ…」
ヒ「悪いな、散策は今度な」
ガ「バァナ」
しかし、いつもは付近の森と家との往復だったから
他の町は正直興味深い。
ヒ「そうだ、こいつにも外の世界を見せてやらないとな」
ポンッ!
フシギダネ(NN:ふっしー)「ダネダー!」
ガ「バァナ~♪」
ふっしー「ダネ~♪」
ふっしーは先週タマゴから孵った子だ。
初めてタマゴを見つけたので散策しながら持ち歩いていたら孵った。
ヒ「よし、出発だ!」